仕事をしていると、誰かに助けられることって少なからずありますよね。
いろいろと尽力してくれる上司や部下、同僚など、まわりの仕事仲間には、普段から感謝の意を言葉で伝えることが大切です。
ありがとう!の気持ちを「労いの言葉」として伝えることは、コミュニケーションや人間関係を円滑にし、気持ちよく仕事ができる環境作りにも大いに役立ちます。
あなたは上手に「労いの言葉」を伝えられていますか?
ビジネスでは、相手やシーンに合った言葉を使わないと失礼になってしまうこともあるんです。
そこで、本日は、いつでも相手に感謝の言葉をかけられるよう、ビジネスで今すぐ使える「労い(ねぎらい)の言葉」をご紹介します。
労う(ねぎらう)とは?
「労う」とは、「相手の努力や苦労などの行為に対し、感謝の気持を表現すること」を言います。
また、「同等、または下の人に対して用いる言葉」という意味合いも含まれますので、本来上司や目上の人には使わない表現と言えます。
労い(ねぎらい)の言葉はどんな時に使うべき?
ビジネスでは、どんな些細なことであっても、労いの言葉をかけあうことが理想です。
職場は、決して友人関係のような仲良しだけが集まっているわけではありませんよね。
ですから、何事もきちんと言葉にすることが大切です。
助けてくれる人、頑張っている人にはいつでも、労いの言葉を伝えるよう心がけましょう。
- 日々の業務終了時に
- プロジェクトが完了したとき
- 仕事仲間が頑張っているとき
- 作業をサポートしてくれたとき
- 困った時に助けてくれたとき
- お礼したいとき
など、いつでもOKです!
ビジネスで使える労いの言葉と例文
今すぐ使える労いの言葉を、ご紹介します。
相手によって、言葉遣いと内容をしっかりスイッチして使いましょう。
「上司・先輩」編
仕事をしていると、いろいろなタイプの上司や先輩と働くことになります。
いつでも、しっかりフォローしてくれる理想の上司や先輩もいますが、必ずしもそうではありません。
上司や先輩のフォローが当たり前と思わず、自分が感謝したいと感じたときは、きちんとそれを伝えるようにしましょう。
仕事上の立場は違えど、誰しも人であることには違いありません。
役職があがるにつれ、責任感やプレッシャーは大きくのしかかっているはず!
疲れているときは、特に部下や後輩からの感謝の言葉は嬉しいものです。
感謝の言葉(例文)
上司・先輩に対して「感謝の言葉」を伝えるとき、上から目線にとられないように注意が必要です。失礼がない言葉で、日ごろの感謝や気遣いの気持ちを伝えましょう。
- お骨折りいただきありがとうございました。
- 大変勉強になりました。
- 学ばせていただきました。
- お力添えいただいたおかげで・・
- 大きな力をいただきました。
- 助かりました。
- お気遣いいただき感謝いたします。
- フォローしていただきありがとうございました。
- ○○のフォローのお陰でうまく進められました。
- ○○の後押しで商談が成立しました。
- アドバイスありがとうございました。
- 来週もまたよろしくお願いいたします。
- 何かお手伝いできることがあれば、お申し付けください。
- ゆっくりお休みになってください。
- お大事になさってください。
「部下・後輩」編
部下に対する「労いの言葉」は、仕事を円滑に進めるうえでとても大切なやりとりです。
あなたも上司からの労いの言葉を嬉しく感じたことありますよね?
言葉をかける相手は、「優秀な人」や「ムリをしてくれた人」だけではなく、全ての部下にその都度労いの言葉をかけることが大切です。
労いの言葉(例文)
- 急なお願いに対応してくれてありがとう。
- いつも残業ありがとう。本当に助かっています。
- ○○のアイディア、とても参考になりました。
- ○○の件、よくやってくれましたね。
- おかげでうまくいきました。
- いつも、任せきりですみません。ありがとう。
- いつも、いろいろ頼んでしまってごめんね。ありがとう。
- いつもありがとう。
- ○○の件は、ご苦労様でした。
- あなたのお陰で本当に助かっています。
- 来週もよろしく頼みます。
「同僚・仕事仲間」編
同僚や仕事仲間に対しては、助けてもらったときに声掛けすることが多いと思います。
また、大変なおもいをしている時に、応援したい気持ちを伝えることもありますよね。
労いの言葉(例文)
- ○○の件、対応してくれてありがとう。
- 本当に助かりました。ありがとう。
- フォローしてくれてありがとう。
- 忙しいのに、手伝ってくれてありがとう。
- 私一人だったら厳しかった。ありがとう。
- 手伝えることがあれば、声かけてね。
- いつも気にかけてくれてありがとう。
目上の人に対するNG表現
目上の人に対して、ついつい使いがちなNG表現もチェックしておきましょう。
ご苦労様です
「ご苦労様です」は労いの言葉の一つではありますが、上から目線というニュアンスがあります。
本来、「下のものが使ってもよい」、「上から下に使うのが基本」などとさまざまな議論があるようですが、実際「上から目線」と感じる人が多い以上、目上の人、上司、先輩、年上の人などに「ご苦労様です」を使うのはやめておきましょう。
さすがです。すごいです。
上司が何かで凄かったとき、誉め言葉を使いたい。。。
そう思った時に、以下の上から目線と捉えられる言葉はNGです。
- さすがですね。
- すごいですね。
- 上手ですね。
- 関心しました。
- すごい腕前です
- なかなかのものです。
- たいしたものです。
そもそも、「ほめる」という行為自体、目上のものがする行為ですので、目上の人を褒めるというのは間違いなんだそうです。
ですから、基本「ほめる」のではなく「たたえる」ようにしましょう。
- ステキですね。
- 素晴らしいです。
- 見入ってしまいました。
- 見とれてしまいました。
- 尊敬しています。
- 感動しました。
- 圧倒されました。
まとめ
ビジネスで便利な「労いの言葉」についてご紹介しました。
働きやすい環境を作るには、円滑な人間関係は必要不可欠です。
「気遣う気持ちを伝えること」で、コミュニケーションではとても大切なことです。
あまり声がけする習慣がないと言う人は、簡単な言葉から始めてみましょう。
「おつかれさまでした。」「今週もありがとうございました。」「来週もよろしくお願いします。」
など、普段の挨拶を笑顔でするだけでも、職場の雰囲気がグッとよくなりますよ!