仕事をお休みすることは、別に悪いことではありません。
有給休暇は労働者の権利ですので、本来、有休取得に特別な理由は必要ないのです。
でも、いざお休みするとなると、仕事の割り当てや進捗状況などが気になったり、周りへ迷惑がかかるかもと気掛かり。。。
という方も多いと思います。
それに、
「ちょっと疲れたので休みたい」
「今日は会社に行きたくないので休みたい」
「寝坊したので、いっそ休みたい」
なんて時に、本当の理由を素直に伝えてしまうのは、あまりよくありませんよね。
休む理由によっては職場の人に
- やる気がない
- 忙しいのに勘弁してほしい
- ズル休みかよ
などと思われるかもしれません。
「本当に具合が悪いとき」や「大事な用事があるとき」以外であっても、いらぬ反感をかうことなくお休みするためには、スマートな「お休み理由」が必要です!
そこで、本日は、仕事を休みたいときに役立つ「お休み理由」についてご紹介します。
会社・仕事を休む方法と知っておくべきお休みマナー
まずは、お休みを取る際の最低限知っておきたいマナーをご紹介します。
当日、急に休むとき
急にお休みする際のマナーです。
始業時間前に上司に電話連絡する
始業時間前に、電話で上司に連絡を入れましょう。
あまり早すぎると上司が出勤していない可能性がありますので、5~10分前くらいがベスト。
上司が不在のときは、それに次ぐ立場の人に伝えます。
また、連絡手段は電話連絡にて直接話すのが基本です。
ただし、職場のルールで、メールやLINEを使った休暇連絡が許諾されているのであれば、電話でなくても構いません。
お休みの理由を伝える
以下の内容を伝えましょう。
- お休みの理由
- 仕事の状況
- 復帰目安
スマートなお休み理由については、後述します。
本日行う予定だった作業について、「余裕があり休んでも問題ない」のか、または、「誰かにお願いする必要がある」のかなどの状況を伝えましょう。
明日は行けるのか、何日くらい休む予定なのか復帰の目安を伝えることも大切です。
当日の仕事に関する連絡がある場合
自分がお休みすることで、引継ぎが必要な場合や他の人の作業が滞るのであれば、必要事項を電話やメール等で伝えなければなりません。
お休みの電話連絡のあと、実作業の関係者に直接伝えるようにしましょう。
当日に社外の約束がある場合
社外での打ち合わせなどの約束があるのであれば、
- 社内の誰かに代理をお願いする
- 直接、約束している相手に連絡してキャンセルし、別日に変更してもらう
などの調整が必要です。
代理をお願いするのであれば、打ち合わせに必要な内容を伝える手間がかかりますよね。
お休みするために、客先や取引先に電話するのも、ぶっちゃけ気が重いと思います。
ですから、社外の人と約束がある日は、できる限り休まない方がいいでしょう。
事前にお休みを申請するとき
事前にお休みをしたいときは、休暇申請をするのが一般的です。
申請書やシステム申請が必要な会社もあるでしょうし、上司や関係者に周知するのみの職場もあると思います。
休暇申請をする際、必ずしも休む理由を伝える必要はありません。
私用としても構わないのですが、それではお休みしずらい時ってありますよね。
例えば、仕事が忙しく他の人と調整が必要な場合は、それなりの理由があった方が断然お休みしやすくなります。
ですから、必要に応じてお休み理由を伝えるのがポイントです。
いずれも、お休み前日までに、業務の引継ぎを済ませておきましょう。
お休み明けはお礼を言う
突然お休みを取った際は、お仕事の関係者やフォローしてくれた方などに、お礼を伝えましょう。
お礼を言うことで、仕事もしやすくなりますし、突然のお休みも取りやすくなります。
おすすめお休み理由「当日編」
当日にお休みする際の、お休み理由を見ていきましょう!
体調不良(風邪・発熱・腹痛・頭痛・生理痛)
「体調不良」は一般的なお休み理由です。
実際、朝起きたら体調が悪くなっていたということも普通にありますよね。
- 風邪
- 発熱
- 腹痛
- 頭痛
- 生理痛(女性のみ)
などは、突然でも特に不自然なことはありません。
「頭痛が酷く出勤が厳しい」「高熱なので病院に行ってから家で休みます」など、具体的な症状を合わせて伝えるようにしましょう。
家族の体調不良や付添い
家族の体調不良や病院への付き添い、看病もお休みする理由となります。
ご家族と一緒に住んでいなくても、当日行き来可能な距離に住んでいれば特に不自然なことはないと思います。
おすすめお休み理由「事前編」
事前に申請し、お休みを取るのであれば、ほとんどの場合、本当の理由を言っても心象が悪くなることは、少ないと思います。
「リフレッシュ」などの理由であっても特に問題ないと言うことです。
それでも、「仕事が忙しくて休みにくい」「そもそも休暇を取りにくい雰囲気」など、休みにくい事情もあると思いますので、そんなときに使える理由をご紹介します。
家族の行事
家族の行事であれば、比較的、言いやすいですよね。
- 子供の学校の行事、面談
- お祝い事
など、それ以外にもさまざまな理由がありますでの、矛盾の無い範囲で上手な理由を使いましょう。
来客
両親や兄弟、子供、親せき、友人が遠方より来るという理由であれば、お休みを取りやすいですね。
法事
家族、親戚、友人、お世話になった先生など、法事は使いやすい理由の一つです。
やめておいた方がいいお休み理由
お休み理由として使える候補はいくつもありますが、あまり手の込んだ理由はおすすめできません。
- よく発熱でお休みする人は、「体があまり強くないのかな?」
- よく頭痛でお休みする人は、「頭痛持ちで大変だな」
という印象は受けますが、翌日「回復した!」で済みますよね。
でも、理由が一般的じゃないと記憶に残りやすく、会話にあがったりなど、ボロがでやすくなります。
ですから、できる限りシンプルな理由の方がおすすめです。
辻褄が合わなくなるような理由は避けるようにしましょう。
病院に行く
風邪や腹痛などの場合、「お休みして病院に行ってきます。」というのは、OK理由です。
ですが、
- 何かの検査に行く
- 健康診断
- 歯医者
- 皮膚科
などであれば、
「前日に予定わかってるよね?」「病院終わったら出社できるのでは?」
と思われるかもしれませんので、注意しましょう。
役所や免許センターなどの手続き
役所関係、免許証などの手続きは、平日じゃなければできないものも多くお休み理由にしやすいかもしれません。
ただし、ほとんどの手続きは全休取るほど時間はかかりませんよね。
ですから、「終わってから出勤できるのでは?」と思われるかもしれません。
また、公的な書類は、コンビニや市民センターで手軽に取得できるものも増えていますので、詳細を聞かれたときにすぐに答えられないのであれば、役所関係は理由として使わない方がいいでしょう。
運転免許証の更新は、前日までに休暇申請できると思いますので、当日お休みの理由では避けた方が無難です。
結婚式
土日に休暇取得する場合は問題ありませんが、平日のお休み理由に結婚式を使うのは、あまりおすすめできません。
サービス業の方であれば平日の結婚式はごく普通かもしれませんが、平日挙式は割合的にも少ないため、怪しまれる可能性があります。
また、「何着るの~」「どこでやるの~」「どんなお式だったの~」
など、何気ない会話で聞かれる可能性がありますので、その返事も準備しておかなければいけませんね。
感染症
風邪や頭痛等であれば、よく使われるお休み理由ではありますが、
- インフルエンザ
- ノロウイルス
などの感染症を理由とすると、会社の規定で何日間も強制的にお休みしなければならなかったり、診断書が必要になったりと、バレしてしまう可能性があります。
今だと「コロナウイルスの濃厚接触者となった・・かもしれない」などの理由も頭に浮かぶかもしれませんが、最悪何日も出社できないことになるかもしれません。
おおごとになると困りますので、感染症はやめとくのが無難です。
腰痛
本当に腰痛であれば問題ありませんが、会社を休むくらいの重い腰痛は一日ではほぼ治りません。
一日安静にすることで、かなりよくなるケースもありますが、翌日はそれなりに痛みがあるものです。
腰痛は症状が長引きやすいことから、次の日ピンピンしているのは、ちょっと違和感がありますよね。
腰痛を理由とするのは、やめとくのが無難でしょう。
身内の不幸
身内の不幸の場合、忌引き扱いになることもあり、詳しく聞かれる可能性があります。
香典を集めるケースや弔電、供花を手配する会社もありますので、お休み理由とするのはおすすめできません。
お通夜やお葬式を理由にするのであれば、友人や恩師など、家族・親戚以外とする方がいいでしょう。
控えておきたいNG行動
スムーズにお休みを取るには、普段からの行動も大切です。
休日明けに頻繁に休むのはNG
休み明けや決まった曜日に頻繁に休むと、
- またか
- ズル休みかな
と思われがちです。
お休み明けの出勤は、憂鬱に感じる人が多いことからも、よく休む人は悪目立ちしてしまいますので注意しましょう。
飲み会の翌日休む
飲みすぎた翌日は、はっきり言ってだるいし、眠いし、気分が悪いときもありますよね。
でも、飲んだ翌日によく休む人は、「あー、またかー」と確実に思われます。
二日酔いにならない程度にお酒の量を注意しましょう。
そうは言っても、お酒好きの人は難しいですよね。
もし
「この日は確実に飲む!」
と予感があるのなら、前もって飲み会の翌日は、有給または午前休を取るのがおすすめです。
午前休であれば、通院や銀行、役所などを理由にするとお休みをとりやすいと思います!
まとめ
会社・仕事を休むときに役立つ「お休み理由」についてご紹介しました。
職場によってお休みの取りやすさは大きく差があります。
- とにかく休みが取りにくい職場
- 自分の仕事さえこなしていれば、有給消化は自由な職場
などさまざまですよね。
ただし、どんな職場であっても、仕事が忙しく余裕がない時はお休みは取りずらいものです。
本来であれば、本当の理由を伝えた方がいいのでしょうが、そうもいかない時や事情はありますよね。
そんな時は、こじつけたような理由でお休みするよりは、スマートな理由を使ってうまく切り抜けましょう!