「職場でタメ口をきくのはありえない!」
「その通り!」と思った方、「えっ、相手によるのでは?」と思った方、それぞれの意見がありますよね。
私自身、職場ではそれなりにタメ口を使いますし、相手にタメ口で話されても全然気になりません。
もちろん、顧客相手やあまり知らない人、初対面の人、偉い人には敬語を使います。
ですが、それ以外の人にはタメ口が多いのは確かですので、実際のところまわりには失礼な奴と思われているかもしれません。
私個人の例をだしましたが、職場で普通にタメ口を使うのはよくないと思われた方もいますよね?
このように、タメ口に対する捉え方は人によって大きく異なりますので、タメ口が適切か否かを言い切るのは難しいと言えるでしょう。
会社では失礼のない言葉遣いをするのは当たり前ではありますが、誰に対しても100%敬語である必要はないと思っている方もいますよね!
ですから、「タメ口をきかれたときどう感じるか」や「自分のタメ口の使い方」については、自分の常識が必ずしも正しいとは限らないのではないでしょうか?
そこで、本日は職場でのタメ口が不快な理由、タメ口を使う人の心理、タメ口の人への対処法、自分のタメ口の直し方をご紹介します。
職場の人のタメ口を不快に感じている方、自分のタメ口に疑問を持っている方必見です!
職場のタメ口が不快な理由とは?
「職場でタメ口を使われてイラっとする」こと、あなたはありますか?
タメ口に関するしきい値って実は人によって結構異なります。
- 職場や仕事上のやり取りは立場関係なくタメ口はNG
- 年下や後輩からのタメ口はNG
- 年齢・立場関係なく仲が良ければタメ口でもOK
と、大きくわけると3つのタイプがあります。整理するとこんな感じです↓
- 職場ではタメ口NG派
- 年齢・立場で使い分ける派
- 仲の良さで使い分ける派
と、それぞれの考えがバラバラであるが故に、個々の対応に差があり、イラっとくることがあるのでしょう。
職場では年上の後輩に対する言葉遣いや、社員・パートなどの立場の差など、人によって考え方がわかれるケースが多いようです。
実際、年下からのタメ口はイヤだと感じている人が39.3%と、思ったより少ないのでは?と思うアンケート結果があります。
年代があがるにつれてタメ口を嫌う人が多くなる傾向があるようですので、年配の人ほど周りも注意が必要だということがわかります。

なぜタメ口は不快なのか?
では、なぜ不快に感じるのでしょうか?
同等以下と思われている?
- 舐められている
- バカにされている
- 格下扱いされている
相手の立場が自分より下の場合、目下扱いされていると不快に感じることがあります。
親しいと思われている?
- 別に仲良くないのに
- あまり知らないのに
と、親しくない人とタメ口で話すのに抵抗があるケースもあります。
初対面やよく知らないうちは敬語で、仲良くなったらタメ口に切り替える人も多いことから、自分があまり知らない相手にタメ口で話しかけられることを不快に感じます。
会社でのタメ口は失礼と思っている
- 業務中にタメ口は相応しくない
と会社でタメ口を使うこと自体相応しくないと思っている方は、相手に関わらず不快に感じてしまうのでしょう。
職場でタメ口を使う人の心理とは?
会社での会話がほとんどタメ口の人もいますよね。
ビジネスシーンによっては、「なんでタメ口?」「大丈夫なん?」と思うこともあるかもしれません。
すぐにタメ口になってしまう人は、どんなタイプの人に多いのか見ていきましょう。
単に使い分けができない
ビジネスでの敬語とタメ口は、相手だけではなく時と場合によっても使い分けが必要です。
普段はタメ口で話をしている間柄であっても、お客様との対応中などは敬語でのやり取りが相応しい場面もあります。
- 相手によって使い分ける
- シーンや場所によって使い分ける
という使い分けができていない人がいます。
空気が読めない
空気が読めない人は、タメ口を使ってイラっとされても気づかないタイプの人です。
イヤがられていると気づかないので、タメ口を使い続けてしまいます。
仲良くなりたい
タメ口での会話の方が距離感が近くなるのは確かですよね。
タメ口にすぐ切り替える人は、人との距離感を縮めたい・受け入れられたいと思っている、もしくは既に距離感を感じていない可能性があります。
フレンドリーな性格
堅苦しいのが苦手で、フレンドリーな言動を好むタイプかもしれません。
甘え上手な人が多く、人と仲良くなるのが得意な方が多いです。
敬語が使えない
社会人になって間もない人であれば、敬語にまだ慣れていない可能性があります。
社会に入って何年経っても敬語が使えない人は、誰も注意してくれなかった結果そうなったのか、何かしらのこだわりがあるのかもしれません。
でも、人と状況により使い分けできないのあれば常識がないと思われ職場によっては嫌われる原因となります。
タメ口は悪いことだと思っていない
普段から常にタメ口のため、タメ口が悪いことだと思っていないタイプもいます。
そうゆうタイプの人は、基本的に敬語を使いませんので、初対面だあろうが、相手が偉い人であろうがタメ口を使ってしまいます。
見下している
受けた印象の通り、自分より低くみてバカにしている可能性があります。
年上や先輩であってもタメ口でいいだろうと思っていますし、会社や働くこと自体をなめている可能性もあります。
注意すべき?タメ口を使う人への対処
タメ口を使う基準は人それぞれではありますが、度を越えたタメ口は職場によっては相応しくありません。
職場では、最低限まわりに不快感を与えない言葉遣いを求められるのは当たり前のことです。
その範疇を超えているのであれば、叱る・注意するなどの方法をとる必要はあるかもしれません。
相手に注意しなければいけない状況になったときは、1対1であくまでも感情的にならず「伝える」という姿勢で対応しましょう。
では、対処法について詳しくみていきましょう。
気にしない
「人それぞれなのだ!」「自分に親近感があるのかも?」と思い気にしないようにしましょう。
関わらない
「自分に対してだけタメ口。。。とか、気になるし、腹立つし。。。でも注意はしたくない。。。」
という方は、可能な限り関わらないようにしましょう。
誰でも苦手な人はいます。
ムリして近くにいる必要はありませんので、業務以外の会話を控えてストレスにならないよう工夫しましょう。
目に余るのなら叱る
相手を選ばないタメ口、極端な口調、バカにしたような態度に見えるのであれば、しっかり叱った方がいいでしょう。
自分のタメ口がまわりを不快にしていると気づかないタイプの人は、人から指摘されない限り永遠に直りません。
教える・注意する
職場では、間違った相手やシーンでタメ口を使うと、自分の評価が下がる可能性があります。
- 生意気だと思われる
- 嫌われる
- 避けられる
- 口のきき方のせいで評価が悪くなる
と、本人にとってはマイナスとなりますよね。
もし、タメ口の使いどころを見極められていない人がいるのであれば、知識として教えてあげましょう。
- 丁寧な言葉は社会人としてのマナーであること
- 社風や年齢層、個人によって考え方は違うが、現在のタメ口を使っている状況は周りから見てよくないと感じこと
- タメ口は自分にとってマイナスであること
など、タメ口のデメリットはいろいろあると思いますので、「タメ口を直した方がいいよ!」という結論だけでなくその理由も一緒に伝えましょう。
もし、叱るのはムリという人でも「やんわり教える・注意する」ことならできるのではないでしょうか!
注意しても直らないなら
注意してもタメ口を直してくれないときは、
- 直すまでしつこく注意する
- 上司に相談する
- 上司に注意してもらう
- 放っておく
という選択になると思います。
何度も注意するのは、こちらが擦り減っていく可能性が大ですので、しんどい。。。と感じたら上司に相談してみましょう。
これは許される?いろんなタメ口パターン
いろいろなタメ口パターンについても少しご紹介します!
タメ口の種類による
「それどーなの?」「ありえなくね?」などのちょっとチャラさの入る上から目線のタメ口は、確かに言われたときキツイと感じやすいですよね。
それに比べ
「うん、わかりましたー!!」
「う~ん??どうでしょうか。。」
など、タメ口と丁寧語が混ざったやんわりタイプであれば、ムカつかれることも少ないでしょう。
タメ口・敬語を上手に使い分ける女性
異性に対してタメ口混じりで上手に会話をしている女性もいますよね。
失礼に当たらない程度の可愛らしいタメ口とちょっとした親近感によって、相手は不快どころか心地よく感じるケースもあると思います。
年上の後輩
社内でタメ口がNGな相手は、
- 上司
- 先輩
- 年上
という認識の方が多いようです。
そこで、よく迷うという方が多いのが、「年上の後輩」です。
途中入社のケースでは、あり得ることですよね。
年齢は上だけど、後で入ったというケースです。
では、どうすべきなのでしょうか?
もしあなたが「年上の後輩にタメ口はあり?なし?」
と少しでも考えたのであれば、後輩でも年上ですから敬語を使いましょう。
そして、大切なのは逆のケース!
自分が年下の先輩にタメ口を使われたときは、ムダに気にしないようにしましょう。
考え方がわかれることですので、いちいち気にする必要はありません。
いらぬストレスがかからないよう、タメ口くらい別にいいじゃん。。と思って聞き流すことが大切です。
なぜかタメ口を許されている人
先輩や上司に対しても、ほぼタメ口なのに許されている人ってたまにいますよね。
職場に入ったばかりの人にとっては、
「なぜあの人は偉い人にも常にタメ口?」
と結構な違和感があるものです。
そういう人って、大抵が明るい憎めない性格で、人と仲良くなるのが得意な印象を受けます。
加えて、社外の人やお客さま相手にはきちんと対応していて、仕事もできるケースが多いんです。
仕事に支障がなく、好かれる性格だからこそ許されているのでしょう。
タメ口の直し方
タメ口を直すには、
- まわりを不快にしていると認識すること
- 自分のタメ口を自覚すること
- 迷った相手には敬語、丁寧語を使うこと
が必要です。
まわりは迷惑している
自分の言葉遣いのせいで、まわりの人がムカついたり、イラついたりしているとしっかり認識しましょう。
また、自分の癖を直すためには、どうして直したいのかという理由が明確である必要があります。
人に注意されたからしぶしぶ行動するのでなく
- 仕事仲間を不快にさせるから
- 自分が煙たがられないために
など、あらためて考えてみましょう。
いつタメ口を使っているのか
自分はどんなときタメ口を使っているのか、自覚が必要です。
- 常にタメ口か
- 特定の相手だけなのか
- 格下だと思っている相手に使っているのか
- 無意識にときどきタメ口になるのか
自分のタメ口がでる状況をあらためて認識し、直す努力をしましょう。
迷ったらタメ口はNG
タメ口を使うか否か迷った時は敬語か丁寧語で話しましょう。
その方が100%失礼になりません。
結局はどんな人かによる? ーおまけの体験談ー
わたしの以前の職場にもタメ口の男性が2名いました。
どちらもお客様にはちゃんとした言葉遣いをしている点は共通していますが、まわりからの反応はまったく逆!
<タメ口Aさんの場合>
Aさんは上司や先輩にタメ口で話すため、いつもめちゃくちゃムカつかれる存在です。
ある時、着任したばかりの部長が「あいつ何?なんでタメ口なの?」と言っていたのをよく覚えています。
もちろん低評価だったようです。悪い意味でその話題が結構あがっていました。
まわりからは呆れられていたのは明らかです。
<タメ口Bさんの場合>
その一方、上司や先輩にタメ口で話しているのに、普通に馴染んでいるBさん。
誰からも言葉遣いについて注意されることもなく、タメ口に関する陰口のようなものも一切ありませんでした。
皆とも仲が良く、まわりから見ても別に違和感もない。。。
本人の性格によるものなのかもしれませんね!
結局、タメ口が許される人と許されない人がいるということなのでしょう!
まとめ
職場でタメ口の人を不快に感じる理由、タメ口を使う人の心理と対処法、自分のタメ口の直し方をご紹介しました。
- 相手のタメ口はあまり気にしないこと
- タメ口を注意するときは冷静に対応すること
- 自分のタメ口には注意すること
- 迷ったら敬語を使うこと
がポイントです。
自分は大丈夫だと思っていた相手でも、もしからしたら失礼な人だと思われている可能性があります。
職場ではタメ口を好まない人も結構いますので、十分注意してくだいね!